【受験】推薦入試について徹底解説!!【個別総合学習リアライズ】

受験

皆様こんにちは。

 

個別総合学習リアライズです。

 

なんか一気に夜が肌寒くなりましたね。

 

季節の切り替えが早すぎて、身体がついていけるか心配な今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今回は推薦入試についてお話していこうと思います。

 

生徒さんや保護者様とお話させていただくと、推薦入試というのがあることは知っていても、

 

具体的なシステムや種類等は複雑でいまいち分からなくて困るという方が多いようです。

 

そこで今回は大学入試における推薦入試についてお話していこうと思います。

 

どうぞ最後までお付き合いください。

 


推薦入試にはどんな種類がある?

 

推薦入試と一口に言っても、大きく分けて2種類あります。

 

それは

 

①学校推薦型(公募制・指定校)

②総合選抜型(旧AO入試)

 

の2つです。

 

順番に解説していきますね。


①学校推薦型(公募制・指定校)

 

学校推薦型にも2種類あり、「公募制推薦」と「指定校推薦」があります。

 

≪公募制推薦入試≫

原則として、学校(高校)の校長が大学への推薦状を発行し、その後、受験生に各大学の学科試験を課して、その結果に応じて合否を決める入試方式です。

 

出願時期は毎年11月以降で、合格発表は12月になります。

 

年内に進学先を確保できるのは大きな魅力でもありますし、2月に控える一般入試の滑り止め確保としても受ける価値は大いにあると言えます。

 

また、既卒生でも受験できる場合がありますので、母校に問い合わせて確認してみてください。

 

注意点としては、

 

■「推薦」といっても学科試験はちゃんとある。無試験ではない。

■一般入試の滑り止めとして利用する場合、公募制を実施している殆どの大学が2月の他大学の一般入試の結果を待ってくれないので、入学金が無駄になる可能性がある。

■関関同立等、一部の大学では公募制推薦入試自体を実施していない大学もある。

 

というところですね。

 

関西圏では、関関同立を一般受験する予定の受験生がその滑り止めとして産近甲龍を公募制推薦入試で受ける人が多い印象です。

 

ちなみに私も近畿大学を公募制推薦入試で受け、その後に本命の関関同立を受験をしました。

 


≪指定校推薦入試≫

 

原則、「無試験」で大学に進学できる入試方式です。

(一部、小論文・面接を課す大学もあります。)

 

大学によっては入学手続きの一環で共通テストの受験を課している所もありますが、その結果で不合格にはなりません。

(噂によると、共通テストの成績が悪いと、大学入学後に補講を受けさせたりすることもあるそうですが。。。)

 

公募制推薦入試と同じく、出願時期は毎年11月以降で、合格発表は12月です。

 

それにしても「無試験」ってすごいですよね。

 

難しい受験勉強をしなくても大学進学が出来てしまうのがこの指定校推薦です。

 

指定校推薦の出願に必要なものは高校3年生(1学期)までの成績から算出される「評定平均値」です。

 

外国語学部を始めとした専門性の強い学部・学科は他の科目より英語等の特定科目が重視されることもありますが、基本的には3年間の学業の成績に応じて合否が決まります。

 

ちなみに評定平均値の算出法は「全科目の内申点の総和÷科目数=評定平均」となっております。

 

ここで肝になってくるのは、出願に必要なのは「3年間の成績」だということです。

 

つまり、1年生の内から日々の小テストや定期テスト、提出物、出席率、授業態度等を頑張っておかないと、

 

いざ3年生になって指定校推薦を取ろうとしても、全く評定平均値が足りなくてお話にならないといったことも起こり得るわけです。

 

そんな指定校推薦ですが、その合格率は非常に高く(ほぼ100%)、早々に進学先を決められるといったメリットもある一方で、いくつか注意点があります。

 

■高校によって持っている指定校の枠は異なるので、そもそも自分が行きたい大学の枠があるかどうか不明瞭。

■行きたい大学の枠があったとしても定員は1人か多くても2人なので、他に希望する生徒がいて、その生徒が自分より評定平均値が上だと望みは薄い。

■指定校推薦で合格をもらった場合、他の大学を受験することは原則認められない。

■初めから指定校推薦だけを視野に入れていると、万が一、推薦をもらえなかった場合、一般入試に向けたリカバリーが大変。

■合格発表は12月ということもあり、そこから全く勉強しなくなると、入学後の講義についていけなくなり、単位を落とす人が多い。

■合格率はほぼ100%だが、卒業までの間に警察沙汰の事件や飲酒喫煙等の素行不良を起こすと合格取り消しになる。

 

といったところです。

 

色々と制約のある入試ですが、3年間頑張ってきた努力が最も直接的に反映される入試方式でもありますので、これから目指す人は頑張ってみるとよいかもしれません。

 

定期試験の点数が大学に直接繋がると考えれば、より一層頑張れそうですよね。

 


②総合選抜型(旧AO入試)

 

この総合型選抜というのは、旧AO入試のことです。

 

多くの国公立大学、私立大学で行われている入試方式で、一言で言うなら「学生の能力と人間性」を重視して合否を決める入試方式です。

 

指定校推薦とは違い、よっぽど悪くなければ評定平均値で受験資格が左右されるといったこともありません。

(一応、大学により評定平均値3.5以上等、一定の基準を設けている所もあります。)

 

しかし、指定校推薦とは違い、学校の成績が良ければ誰でも合格できるものでもありません。

 

その大学・学部への「適性」や、「学ぶ意欲」がより一層、重視される厳しい試験なのです。

 

試験内容は大学によって多種多様で、一概に定義することは難しいですが、

 

大体の傾向としては、国公立・私立大学共に

 

【1次試験】 書類審査、

【2次試験】 面接(プレゼンテーションも含む)・小論文

 

といった選抜型タイプが一般的です。

 

ここに加えて、セミナーやスクーリングの実施、プレゼンテーション、グループディスカッション、実技試験(スポーツ系学部の場合)などを組み合わせ、時間をかけた選抜方法を取り入れています。

 

また、書類審査はかなり厳しく、出願者の多くがここでふるい落とされます。

 

出願要件も全体的に厳しく、学力(共通テストの受験)や傑出した能力(「英検などの有資格者」「全国コンテストの上位入賞者」)が重視されるケースも多くみられます。

 

エントリー後に事前面談、予備面談などが複数回ある場合が多く、全てをクリアしてようやく出願許可されると、合格内定を得ることができます。

 

この総合型選抜は準備にどれだけ時間をかけられるかが重要で、膨大な時間が必要になります。

 

出願は毎年9月くらいに開始されますので、高3生が7月・8月あたりに何となく興味本位で受けてみようとしてもまず出願に間に合いませんし、万が一間に合ったとしてもまず受かりません。

 

様々な書類を学校の先生に添削してもらいつつ、面接や小論文対策、プレゼンテーション等の練習もしなければならないことを考えると、

 

最低でも半年は準備に時間をかけられるようなスケジュールを意識しなければなりません。

 

受けてみたいと思っている高1・高2生の方は、いかに早くから行動できるかが鍵になってきますので、明日からでも学校の先生に聞くなりして、少しずつ情報収集を始めましょう。

 


 

はい、本日はここまでです。

 

推薦入試と一口に言っても、様々な種類があるんですね。

 

本番直前で焦らないように、今から自分がどのタイプの試験を受けるか考えていくのも良いかもしれませんね。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

 

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