模試は何の為にある?
受験生にとって避けては通れないのが模試です。
学校の定期試験とは違って具体的なテスト範囲は不明なものが多く、自分の実力が直球で問われる試験であり、苦手な人が多いと思います。
学校の定期試験はいい点が取れるのに模試だとさっぱりといった方もいると思います。
では、模試は何の為にあるのでしょうか、また、本来の使用用途は何なのか、代表的なものを3つほどお話していこうと思います。
今の自分の実力を最も正確に測る
学校の定期試験は正直な話、範囲が模試に比べて狭いことが多いので、意味が分からないまま丸暗記をしても意外と高得点が取れたりします。
授業をしている先生と試験を作る先生は基本的に同じなわけですから、問題も解きやすいですよね。
しかし、模試は違います。
誰が作っているのか、誰が採点するのかは全く分かりません。
よって、受験者は今まで学習してきた全範囲を幅広く理解し、問題を解くことが求められます。
ヤマカンが殆ど通用しない以上、模試は自分の本来の実力がとても正確に出るものと言っていいでしょう。
入試本番も同じです。
試験範囲は今まで学習してきた全範囲で、どこが出るかは当日になってみないと分かりません。
過去問である程度の予想は出来たとしても、その通りになる保証は無く、必ずと言っていいくらい毎年イレギュラーな問題は出ます。
そういったイレギュラーに対応するためには、多少の事では揺るがない盤石な学力を身につけておく必要があると言えます。
自分にそういった学力が身についているか測るのが模試の1つの役割です。
第一志望との学力ギャップを把握する
模試を受けると、受験学年なら必ず志望校の判定が出ます。
また、同じ志望校で合格圏内にいる受験生のデータも表示されますので、自分がライバル達と比較してどの位置にいるのか測ることができます。
どこが取れてなくてどこが取れているのかを把握し、第一志望に合格するにはあとどれくらい点数を伸ばさなければいけないのか。
具体的にどの教科のどの単元を重点的に勉強しなくてはいけないのかといった事が模試を通じて判明します。
もう十分とれている単元を勉強するより、自分が苦手な単元を克服した方が点数は圧倒的に伸びます。
普段から計画的に勉強しているつもりでも、模試の結果という極めて客観的なデータを改めてよく見てみることで、志望校合格への活路が見いだせるでしょう。
少し話は変わりますが、受験生の中には「まだ勉強が不十分だから模試を受けたくない」という理由で受験を拒む受験生が一定数います。
恐らく、悪い判定が出るのが怖いのだと思いますが、先にも言った通り、模試は自分の第一志望との学力差を測るツールでもあります。
今の自分の学力を正確に測り、今後の学習計画を軌道修正するものですので、どれだけ自信が無くても模試は受けておくことを強く勧めます。
特に11月の五木模試等は受験生の母数が最も多い模試ですので、より正確なデータが出ます。
勿論、模試で高得点が取れるに越したことはないですが、模試の本当の目的はそこには無いということをよく理解しておいてください。
模試は学力を底上げする最高の問題集
どこの模試会社も過去何十年にも渡る膨大なデータを元に模試の問題を作成しています。
この学年の受験生にはどこを特に理解しておいてほしいのか、入試本番ではどの単元がどういった形で出題されるのかといったことを研究に研究を重ねて作っています。
ということは、その問題は出題範囲が不明な入試において出題される可能性が非常に高い問題といった風にも考えることができます。
要するに、模試が返されて、その結果だけみて一喜一憂するのではなく、「綿密なやり直し」をすることで自分の学力はもうワンステップ成長するということです。
何故自分はこの問題を間違えたのか、どうしてこの答えになるのかといったことを1問1問よく考えてやり直しをする。
そして次に同じような問題が出てきたときに間違えないようにする。
これを徹底することが学力向上の基本となります。
私は学生時代、模試の結果が悪く、イライラしてやり直しも全くせずそのままゴミ箱に捨ててしまったことがあります。
その出来事からしばらく後、その時の問題とよく似た問題が別の模試で出てきたことがありました。
案の定、私はまたその問題が解けず、自分の愚かさを悔いたものです。
あの時ちゃんとやり直しをしていれば少しは成績が上がっていたかもしれません。
それに気づき、その時からどんな試験でもきちんとやり直しをするようになりました。
結果として、とある大学の過去問で触れた古文の本文が別の大学の入試本番で出題され、高得点を取ることが出来たのも覚えています。
良問揃いの模試においてやり直しをしないことは自分にとって非常に損になります。
皆さんはやり直しを今の内から徹底的にやってくださいね。
まとめ
【模試の目的】
・今の自分の実力を最も正確に測る為
・第一志望との学力ギャップを正確に把握する為
【模試の使用用途】
・学力の底上げの為
・同じ問題をまた次に間違えないようにする為
本日は以上です。
それではまた次回。
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