塾にも色々種類がある
本日は、学習塾の選び方をご説明させていただきます。
私自身、家庭教師、集団指導、個別指導と様々な形態で今まで指導させてもらってきましたが、
「この子はこの形式が向いているな・向いていないな」と生徒によって感じることがありましたので、
今回はそれぞれの特徴をまとめてお伝えできればと思います。
この記事の内容が絶対というわけでは勿論ありませんが、塾選びの一つの参考にしてみてくださいね。
① 家庭教師が向いているタイプ
家庭教師が向いているタイプは、一言で言うと、「成績がオール1または2のお子さん」です。
勉強に対して全くやる気がなかったり、机に向かってまともに勉強したことがないというお子さんは、家庭教師が向いています。
また、このタイプのお子さんは「そもそも塾に通いたくない」と考えている場合が非常に多いです。
ですので、無理に家から離れた塾に通わせるよりも、自宅という慣れ親しんだ環境で横に先生が付きっきりになって教えてくれる家庭教師が非常に向いています。
家庭教師の特徴
≪良い点≫
■ 自分のペースや学力に合わせて教えてくれる。
■ カリキュラムの融通を効かせやすい。
■ 学校の宿題や提出物などの面倒も見てくれる。
■ 毎回同じ先生が勉強を教えてくれるので、お子さんが心を開きやすい。
≪困る点≫
■ 費用が集団塾や個別指導に比べて高額になりやすい。
■ 講師の変更が難しい。
■ 家の人が気を遣う。
■ 本当にちゃんと勉強しているのか親から見えづらい。
ということが挙げられます。
費用面は他の形式の塾よりかかるかもしれませんが、
勉強をするという習慣が全くないお子さんに、勉強習慣をつけさせてあげるという意味では非常に有用なのが家庭教師ですね。
② 個別指導が向いているタイプ
個別指導に向いているタイプを一言で言うと、「勉強しなければならないという気持ちはあるが、どうしていいか分からないお子さん」です。
今、個別指導という形態を取っている塾は本当に増えました。
私が中高生だった頃は学習塾と言えば大手の集団塾でしたが、今は町中に個別指導の塾がありますね。
勉強は嫌いではないし、むしろいい点を取りたいとは思っているけど、
自分一人では何をどうしていいか分からないお子さんが個別指導に向いているタイプかと思います。
個別指導の特徴
≪良い点≫
■ 一人ひとりに合わせて先生が教えてくれるので、自分のペースで進めやすい。(家庭教師と同じ)
■ 自宅や学校ではない、勉強するための環境に身を置くので、勉強に集中できる。
■ 歳の近い講師や、同じ学校の生徒・友達もいるので、塾に来るのが楽しくなる。
■ 相性の合わない講師が担当だった場合、変更がしやすい。
≪困る点≫
■ 良くも悪くも「個別」なので、ライバルとの競争意識が育ちにくい。
■ 周りの成績がよく分からないので、自分の今の立ち位置が分かりにくい。
■ 家から距離がある場合、部活と塾との両立が大変。
■ 1:3以上だと、講師に質問がしにくく、分からない所がそのままにされやすい。
といったところでしょうか。
個別指導は家庭教師に比べると費用は安価ですが、1人の講師が複数の生徒を見る形式が多いため、1人ひとりの指導にかける時間は家庭教師よりも少なくなりがちです。
しかし、ずっと先生が付きっきりは嫌なタイプであったり、自宅や学校とは違う場所で集中して勉強がしたい場合はおススメできますね。
③ 集団指導が向いているタイプ
集団指導に向いているタイプは「成績もオール5近くあり、もっともっと上を目指していきたいお子さん」です。
今の成績は決して悪くはないし、自分なりの勉強習慣も身についているけれど、まだまだ上を目指したい方は集団指導の学習塾がおススメです。
自分が集団指導をさせてもらっていた時は、やはり、それなりのモチベーションや成績のお子さんが多かったように思います。
集団指導の特徴
≪良い点≫
■ 費用が家庭教師や個別指導に比べると安い。
■ 学生講師ではなく、社会人でプロの講師が多いので、授業のレベルが高い。
■ 学校より一歩も二歩も先を行った学習ができる。
■ ライバルとの競争意識が芽生えやすい。
≪困る点≫
■ 授業についていけなくなると、自力でカバーしにくい。
■ 体調不良等で休んだ場合、振替授業がないことが多い。
■ 塾によっては季節講習のタイミングで高額な費用がかかることがある。
■ 宿題の量が個人に合わせたものではないので、多くなりがちで、学校との両立が難しくなる場合がある。
といったところでしょうか。
やはり、自分でバリバリ進められて、塾の授業で更に知識をつけたという、意欲的なお子さんは集団塾がおススメです。
今の集団塾は、勉強が苦手な子向けのコースも多くありますが、やはり家庭教師や個別指導と比べると、一人ひとりにかけられる時間はあまりないので、
そういったタイプのお子さんにはおススメできません。
また、私の子供の時のように、「成績があまり良くないから塾に通わせたい」→「とりあえず大手の集団塾」
と安易に決めるのもやめてあげてください。
そもそも全く勉強習慣が身についていないのに、集団塾に通わせても力にはなりにくいです。
私がそうだったからよくわかりますが、
学校の授業でも置いていかれて、塾でもついていけなくなった結果、勉強が本当に嫌い・苦手になるという負のスパイラルに陥りやすいのです。
まあ、何にせよ、勉強習慣がキチンとついていて、今の学力より1ランク2ランク上の志望校合格を目指したい場合は集団塾は本当におススメです。
周りのライバルとの競争意識手伝って、更なる高みへのモチベーションを上げてくれるでしょう。
★まとめ★
最後にそれぞれの指導形式をまとめておきます。
・家庭教師
≪良い点≫
■ 自分のペースや学力に合わせて教えてくれる。
■ カリキュラムの融通を効かせやすい。
■ 学校の宿題や提出物などの面倒も見てくれる。
■ 毎回同じ先生が勉強を教えてくれるので、お子さんが心を開きやすい。
≪困る点≫
■ 費用が集団塾や個別指導に比べて高額になりやすい。
■ 講師の変更が難しい。
■ 家の人が気を遣う。
■ 本当にちゃんと勉強しているのか親から見えづらい。
・個別指導
≪良い点≫
■ 一人ひとりに合わせて先生が教えてくれるので、自分のペースで進めやすい。(家庭教師と同じ)
■ 自宅や学校ではない、勉強するための環境に身を置くので、勉強に集中できる。
■ 歳の近い講師や、同じ学校の生徒・友達もいるので、塾に来るのが楽しくなる。
■ 相性の合わない講師が担当だった場合、変更がしやすい。
≪困る点≫
■ 良くも悪くも「個別」なので、ライバルとの競争意識が育ちにくい。
■ 周りの成績がよく分からないので、自分の今の立ち位置が分かりにくい。
■ 家から距離がある場合、部活と塾との両立が大変。
■ 1:3以上だと、講師に質問がしにくく、分からない所がそのままにされやすい。
・集団指導
≪良い点≫
■ 費用が家庭教師や個別指導に比べると安い。
■ 学生講師ではなく、社会人でプロの講師が多いので、授業のレベルが高い。
■ 学校より一歩も二歩も先を行った学習ができる。
■ ライバルとの競争意識が芽生えやすい。
≪困る点≫
■ 授業についていけなくなると、自力でカバーしにくい。
■ 体調不良等で休んだ場合、振替授業がないことが多い。
■ 季節講習のタイミングで高額な費用がかかる。
■ 宿題の量が個人に合わせたものではないので、多くなり、学校との両立が難しくなる場合がある。
本日は以上です。
それではまた次回お会いできることを楽しみにしています。
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